北京で出産(1)★★★ 北京で出産(1) ★★★~パーフェクトでノープロブレム??~ 予定日を二日過ぎた真夜中3時に破水。 痛みは全くないがタクシーで病院へ駆けつけた。 担当医は、田嶋陽子に激似の中国系アメリカ人のドクター。 先生とのやりとりは全部英語。スタッフは中国人なので中国語。 田嶋陽子は1年間大阪に住んでいたことがあり 「もうかりまっか~」などべたべたな大阪弁を少しだけ解します。 でも、それが出産にどのくらい訳立つのか…。 なぜ通訳なしで意思疎通できたのか、いまだにナゾ。 朝8時から陣痛促進剤を投与。12時間陣痛に耐える。 豪華病院だけあって、ナース2人が私にべったり張り付いてお世話をしてくれる。 夫も会社を抜け出してきてくれて、腰をさすってくれる。 子宮口が全然開かないので、陣痛剤の量はどんどん増えていった。 田嶋陽子曰く「パーフェクトな陣痛よ。ノープロブレム。ベイビーはまだスリーピングね!はっはっはっ!」 ちなみに田嶋陽子の口癖は、パーフェクトとノープロブレム。 妊娠中体重が13キロも増えていた私に向かって、「パーフェクト!!」とのたまうおおらかさ。 でも、妙に信頼できるのは、その容貌のせいか? 夜8時、子宮口は2.5cmしか開かない。子どもは全然降りてくる気配なし。 ゴールの見えない痛さに耐えられず、ここで無痛分娩に切り替えた(根性なし)。 でも、私は自分で自分を褒めたい。 なぜなら、12時間の激痛の中、形を変えて現れる無痛分娩の誘惑に耐えたから! 最初から「無痛分娩はしません」と伝えていたにも関わらず 田嶋陽子を初めとするスタッフが、入れ替わり立ち代り一時間ごとに来て 「無痛にする?」 「無痛はいい?」 「無痛にしとく?」 と聞いてくるのです。 そのたびに「いいです!!」と頑張った私。 でもゴールが全く見えない出産マラソンに耐え切れず、 とうとう最後は 「無痛にして~!」 と叫んでしまうのでした。 つづく ジャンル別一覧
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